クラフト メルクリンとミニチュア模型制作の専門店

写真1
Reported by Y.Miyake & T.Sakamoto/CRAFT at Germany
 日本の皆さま、大変ご無沙汰しています。久しぶりのドイツレポートです。今年は間もなく開催される2004トイフェア、そしてハンブルクのミニチュアワンダーランドのレポートなど、頑張ってレポートしていきます。どうぞお楽しみに...
 それから、昨年はドイツオフィスのPCが一時不調になり、お客様からいただいたメールごとクラッシュしてしまいました。ごめんなさい。
 現在は復帰してバッチリご返信させていただいております。懲りずにご感想、ご意見等お待ちしていますね!!
写真2
 年間行事の中でもドイツ人がもっとも大切にしているのがクリスマス。 Weihnachtsvorfreude(クリスマスを待つよろこび)という言葉もあるほど、クリスマスに向けてそれを待ちわびる気持ちは日に日に大きくなっていきます。こうしたクリスマス気分を盛り上げるのに欠かせないクリスマスの装飾品たち。クリスマスツリー以外にもドイツには、さまざまな装飾品があります。例えば、くるみ割り人形、ロイヒャーマン(なかにお香を仕掛けると煙を口から吐く人形)、クリスマスピラミッド、窓辺を彩るクリスマ・アーチ(アーチ状の木の中に透かし彫りが施されていたり、人形が置いてあったりする)。私は、2003年12月21日から23日まで、こうしたクリスマスグッズの世界的生産で知られる、ザイフェンを訪ねました。
写真3
〈ザイフェン・地理と歴史〉
 ザイフェンはドレスデンから南に50キロほど下がったチェコとの国境にある町です。ここはかつて森林が広がるだけの無人の地でしたが、錫、メノウや水晶などの鉱脈が見つかって以来(1480年頃)、チェコ側、ドイツ側の双方から入植が始まりました。ザイフェンもこうしてできた集落のうちの一つです。1849年に鉱脈が尽きたのち、鉱夫たちの副産業であった木のおもちゃ作りが主産業として発展しました。
 旧東ドイツの時代、ザイフェンのクリスマスの飾りは、エルツ地方の特産品(Erzgebirgische Spezialitaeten)としてすでに全国に知られていました。しかし、そのほとんどは東ドイツ政府に買い上げられ、外貨獲得のため西ドイツで売られたため、東ドイツの人々はそれらを手にすることはできなかったそうです。
 東ドイツ出身の友人が今年のクリスマスに私を招待してくれましたが、彼女の実家(ブランデンブルク州)にはザイフェンをまねた手作りロイヒャーマンが健在で、自慢のキセルをうまそうに吹かしていました。当時はこうして何でも自分たちで作り、クリスマス気分を盛り上げたのだそうです。
【1/7 ページ】  次のページへ→

クラフトトップ