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写真

〜ベルリンに中央駅ができるお話(Berlin Hauptbahnhof )〜

March 2006 CRAFT at Berlin Germany/Reported by Y.Miyake

皆さん、お元気ですか?ここのところ暖冬続きのドイツですが、今年の冬は寒かった! 2月中旬にベルリンでは観測史上初というマイナス22度を記録し、現在は3月だというのに、この雪、雪、雪(写真1)。
写真1
(写真1/3月なのに市街地はこの雪!)
さて、ドイツを旅された方ならお気づきのことと思いますが、ドイツの大きな都市には普通、中央駅(Hauptbahnhof)というものがあり、ICEなど都市間急行列車、REなどの近距離列車、地下鉄、バスなど交通機関の中枢として機能しています。ところがベルリンには一国の首都にしてこれまで中央駅がなかった!これはベルリンが長く分断の歴史にあったためで、西ベルリンには動物園駅(Zoologischer Garten)、東ベルリンにはアレキサンダープラッツ(Alexanderplatz)と二つの交通の中心があり、そのまま今日に至っているのです。 ちなみにベルリンの都市機能は、いまだにきちんと分断されたままで、空港は西にテーゲル、東にシェーネフェルト、大学は西に自由大学、東にフンボルト大学と言った具合。それぞれに統合計画がありますが、遂行されたものは未だなく...。ですからベルリン中央駅建設には、政治的な東西ドイツ統一後の機能面における統一、というとても象徴的意味が込められているのです。2006年ワールドカップ開催にあわせたオープニングめざし、いま中央駅はどんな状況にあるのでしょうか。今日は、ベルリン中央駅の様子をレポートいたします!
写真2  さてSバーンでベルリン中央駅に降り立ちました。オープン前の現在、利用されているのはこのSバーンホームのみ。建設中の中央駅は動物園駅から東方面へ3駅、フリードリヒシュトラーセ駅の一駅手前に位置します。南にはドイツの国会議事堂、ライヒスタークを経て、ポツダマープラッツを臨みます。中央駅が開通するとこれらを結ぶ新しい地下鉄線(U5番線)も敷かれるそうです。
 これがベルリン中央駅の駅名プレート(写真2)。中央駅の命名にもひと論争ありました。なにせ私が在独の間にも、駅の名前が二転三転しているのですから。
(写真2/ベルリン中央駅の駅名看板)
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