クラフト メルクリンとミニチュア模型制作の専門店

隣のパネルには想像で描かれたさまざまな人魚が(写真27)。人魚といえば美しいイメージがありますが、けっこうぶちゃいくなのもいるなあ。おっとあまり失礼なことを言うと金の櫛投げつけられて、みんな川底に沈められちゃう。ライン川の安全な航海のためにも滅多なことを言うのはよそう。
写真26
(写真26/「なじかは知らねど...」ハインリヒハイネの「ローレライ」)
写真27
(写真27/人魚のさまざまな想像図)
ライン沿岸地図
(ライン沿岸地図)
さて、あっという間の一時間がすぎ、帰りのバスの時間になりました。再びバスに乗り込むと、お姉さんの路線バスはなぜか満員御礼。あたしの特等席も取られているし、お姉さんも他の乗客と楽しそうに歓談しているので、お話もできそうにない。と、私は運転席の真裏に隠れていました。するとお姉さん「隠れたってだめよ〜。あたしたち約束したんだから!」その一言で歓談はぴたりととまり、乗客が注目する中、わたしはすごすごとお姉さんの横に出て行かなくてはならなくなってしまいました。そして観光ガイドよろしく、観光センターで見てきたことを他の乗客の前で話すはめに。緊張にただでさえへたくそなドイツ語がますますたどたどしく....お姉さんに見たことのない観光センターの様子を生き生きと教えてあげるはずだったのにぃ〜。でも、お姉さん嬉しそうにしていたからよかった。
帰りの電車の中で爆睡する私。今日は長い一日だった。でも、気分はとても充実しています。自分で時刻表を調べ入念に下調べした甲斐があって、すばらしい旅行にできたと思うから。一人旅の醍醐味はなんといっても「風任せ」だとこれまで考えていたのですが、一人旅には自分で決めたことを実行する「やりがい」や「達成感」という要素もあるのだと今回気がつきました。こういった気分は、出発の時間に拘束される電車だからこそ、味わえるのかもしれませんね。
旅行の真骨頂に達した?今回の旅、いかがでしたか?皆さんのご感想、ご質問お待ちしています。そして、次回も楽しい鉄道ネタで皆さんにお会いできることを楽しみにしています。ではまた!Auf Wiedersehen!
Mit herzlichen Gruessen,Y. Miyake(取材〜文章・写真/Y. Miyake CRAFT-Germany)
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