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〈ハルシュタット〉
ハルシュタットはオーストリア、ザルツカンマーグート地方の中でももっとも南に位置する人口一千人ほどの小さな町です(地図ザルツカンマーグート)。ハルシュタット湖にわずかにせり出した土地を受け皿に家々がびっしりと軒を連ね、後ろに控えた絶壁に向かって伸びています。それはまるで岩肌に海鳥が巣を作ったような趣なのです。眺めるには美しいが住むにはこの上なく不便な町、ハルシュタット。なぜ人々はこのようなところに町を作ったのでしょう...
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日本ではあり得ない街並です...
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答えは「ハルシュタット」という地名の中に隠されています。「ハルhal」はケルト語で「塩」を意味します。その名のとおり、この町ははるか昔から塩の採れる町だったのです。そう思って地図をもう一度眺めなおすと、ハルシュタットのお隣は「ザルツブルク(der Salzはドイツ語で「塩」の意)」、ハルシュタットを含む一帯は「ザルツカンマーグート」と、塩に関連する地名が目白押しです。ちなみにケルト語のhalもドイツ語や英語のSalz、saltも語源は同じです。すべてこの世で自然に得られる塩はもともと海からの贈り物です。海水が蒸発を繰り返し塩分の濃度をあげながら、やがてミネラル塩の浅瀬や潟を形成します。ハルシュタットの山々は60%の岩塩を含み、この岩塩層は長さ2700メートル、奥行き670メートル、湖面からの高さは700メートルになります。この岩塩層は2億5000万年前に海の浅瀬や潟であったところが、その後何百万年もの地殻運動によって褶曲し、押し上げられできたものです。褶曲の様子が岩盤に走る模様からも分かります。岩塩の採石場まではロープウェイで行けるのですが、本日は復活祭連休にてロープウェイもお休み。しかも、曇り。採石場の上から滑って降りる滑り台に乗りたかったよー。
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褶曲の様子が岩盤に走る模様、凄すぎます
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ロープウェイもお休みなのだ。がっくし
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