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写真
〜ドイツ工業博物館ベルリン(Deutsches Technikmuseum Berlin)をたずねて〜
Reported by Y.Miyake 23 MAY 2006/CRAFT at Berlin Germany
皆さん、こんにちは!サッカーのワールドカップ開催まで一ヶ月を切りました。開催地の一つであるここベルリンでも、歓迎ムードが盛り上がってます。前回取材したベルリン中央駅もオープニング間近で、ワールドカップスポンサーの横断幕などもとりつけられました(写真1、2)。取材に向かう途中乗り換えたフリードリヒシュトラーセ駅では、写真の熊ちゃんイレブンに遭遇(写真3)。各国のユニホームを着た熊ちゃんたち、ひときわりりしい背番号7番はもちろん日本代表(写真4)、ちなみに熊はベルリン市のシンボルなんです。
写真1 写真2
(写真1/オープニング間近となったベルリン中央駅) (写真2/ワールドカップの宣伝は某飲料会社のもの)
(写真3/駅構内でサッカーしちゃだめで〜す!) (写真4/日本代表グマ?)
(写真3/駅構内でサッカーしちゃだめで〜す!) (写真4/日本代表グマ?)
さて、今回の取材地はドイツ工業博物館。ここにナローゲージでおなじみのコッペル社製機関車などたくさんのお宝機関車が所蔵されていると聞いてやってきました。博物館の最寄り駅は、ポツダマープラッツからほど近いアンハルターバーンホーフ駅です。現在はSバーンのみが停車する小さな駅ですが、1841年に開設されたかつてのアンハルターバーンホーフは、ドレスデン、ウィーン、ローマなどへ国際列車が発着する駅でした。地上34mを超える駅舎は、長くドイツ最大の駅舎でもありました。現在のアンハルターバーンホーフ駅の壁面に当時の駅舎のパネル展示があったので撮影(写真5)。実写を見てピンときたでしょう?、Zゲージ最大の駅舎キット、メルクリン89200がまさにこの原形モデル。また駅近くには当時の駅舎のファサード残っており、往時を偲ばせます(写真6)。
(写真5/1935年頃のアンハルターバーンホーフ) (写真6/壮麗なアンハルターバーンホーフの駅舎ファッサード)
(写真5/1935年頃のアンハルターバーンホーフ) (写真6/壮麗なアンハルターバーンホーフの駅舎ファッサード)
ベルリン工業博物館はかつてのアンハルターバーンホーフの機関車庫、貨物車駅跡地に建てられています。むろん、お目当ての機関車クンたちもこの旧駅舎に所蔵されているのです。さあ、前方に博物館が見えてきました(写真7)一瞬9. 11を彷彿させる博物館新館と飛行機の取り合わせですが、この輸送機は「ベルリン大空輸作戦」に実際に利用されたDouglasC-47、通称「干しぶどう爆撃機 (Rosinenbomber)」なのです(「ベルリン大空輸作戦」についてもっと知りたい方はレポート最後の説明を読んでね!)。
(写真7/ドイツ工業博物館からつり下げられたC-47輸送機) (写真8/ドイツ工業博物館入り口ホール)
(写真7/ドイツ工業博物館からつり下げられたC-47輸送機) (写真8/ドイツ工業博物館入り口ホール)
博物館のエントランスはこんな感じです(写真8)。赤煉瓦の壁に囲まれたホールにはほのかに機械油のにおいが漂います。それでも重くるしい感じがしないのは、天窓から降り注ぐ自然光のためでしょうか。博物館は船舶、航空、自動車、その他さまざまな製造業の歴史を展示物とともに紹介していますが、本日は取材場所の鉄道部門に直行です!
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