クラフト メルクリンとミニチュア模型制作の専門店

写真
〜ラインラントの旅〜
Reported by Y.Miyake 3 JULY 2006/CRAFT at Berlin Germany
皆さんお元気ですか?私はいまボンの中央駅にいます。いま7時59分発レギオナールエクスプレス、コブレンツ行きがホームに入ってきました(写真1)。今日はここから列車でライン川沿いを上流に向い、ライン川を見下ろす古城のいくつかを皆さんにご紹介したいと思います。ではいざ出発!
写真1
(写真1/いざ出発!)
最初の目的地はコブレンツ。コブレンツはボンの南約60キロに位置し、ここでライン川とドイツ西部から流れてきたモーゼル川が合流しています。川の合流地点はDeutsches Eck(ドイツの曲がり角)と呼ばれ、近くにはライン川下りの波止場もあります。コブレンツ駅で下車した私はライン側沿いに出て、すこし上流のドイチェスエックを目指します。ここには1888年にコブレンツがプロイセン領になったことを記念して、プロイセン王カイザーウィルヘルム一世の騎馬像が建っています(写真2)。この記念碑を見下ろす、ライン対岸の丘の上にはFestung Ehrenbreitstein(エーレンブライト要塞)が横たわっています(写真3)。
写真2
(写真2/ドイチェスエックの騎馬像、ばかでかい!)
写真3
(写真3/エーレンシュタイン要塞が騎馬像を見下ろしている)
ライン川はその猛々しい流れで知られ、またドイツ人の固有意識も高いため「父なるライン」と呼ばれています。一方、モーゼル川はその穏やかな流れと、有名なモーゼルワインを育む肥沃な土壌を運ぶことから「母なるモーゼル」と呼ばれています。父なるラインに母なるモーゼルが流れ込む場所、ドイツ人はここに立つと自分のルーツとかに思いを馳せちゃうのかなあ。写真で二つの流れの境目が確認できるでしょうか(写真4)。写真奥の波立ち濁った流れがライン、手前の穏やかな流れがモーゼルです。ドイチェスエックからモーゼル川を望むと、2000年の古都コブレンツの町並みが見えます(写真5)。
写真4
(写真4/モーゼル川とライン川の合流地点)
写真5
(写真5/モーゼル川とコブレンツ旧市街)
さてコブレンツ駅まで大急ぎで戻り、次のレギオナールバーンに乗ります。今度はライン右岸に渡りさらに南下してブラオバッハを目指します。コブレンツ駅から30分ほどでブラオバッハに到着。この村の後ろに控えた山の頂上にはマルクスブルクという古城があり、内部を見学することができるのです(写真6)。さっそく徒歩でマルクスブルクをめざします。城に向かう小道には色とりどりの花に飾られた木組みの家が建っており、観光客の目を楽しませてくれます(写真7、8)。狭い路地におおいいかぶさるように建つ木組みの家たち、私の育った尾道あたりの家並みにどこか似ているような...。
写真6
(写真6/外観もメルヘンチックなマルクスブルク)
写真7
(写真7/城への小路には木組みの家が建つ)
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