2011年3月5日

建築模型?の巻

 

建築模型の多くは、どちらかというとラフな作りで、施主さんがイメージの中で模型に身を置けるような仕上げではありません。大きな画材店には、建築模型の材料売り場がありますが、鉄道模型のレイアウトで使うリアルな素材とはほど遠いものが陳列されています。

壁面は無機質なスチレン板、ガレージの自動車はアウトラインだけの箱型、木は真鍮線をよじった先にスポンジをちょこっと付けて完成させるトゥリークであったり。。。そういう建築模型を皆さんも一度はご覧になったことはあるはずです。

はたして施主さんは、これでよしと納得しているのだろうか、そういう疑問を私は以前から感じていました。素人にとっては図面や素材見本、カタログなどでは、量感すら把握できず、私なら完成するまで気になってしかたありません。

そこで、私流の建築模型を、実際の建築図面をもとに、1/87(HOサイズ)で作ってみることにしました。

外壁は木組調(ティンバー)で窓下にはアイアン花台、パインシャッターがつく、欧州風のこじんまりした建物です。はじめにざっくり、面あわせ(試作)をして、1面だけ塗装見本を作りました。屋根に開いた穴はドーマになります。さすがに一発では作れません。完成する実際の建物と大きくかけ離れないように、加工限界を確認して素材を吟味する必要があるからです。


接写するとこんな感じです。ティンバーは木目ディティールを再現し、実際と同様に壁面に凹凸ではまっています。テクスチャシールやノッペリした一枚板とは違い、量感が把握できます。人の目は決してごまかすことは出来ません。


HOのフィギュアを窓から覗かせると、なかなかリアルで面白いです。


竣工の記念にもなるような建築模型をめざして、建物には照明を入れ、外構や植栽計画も念頭に置いた仕上にしていくつもりです。

建築模型のご用命も是非、クラフトにおまかせ下さい。低コスト・短期間で制作いたします。特に建築事務所、工務店さんにおいては、施主さんへの説得力あるプレゼンテーションの一助になるとをお約束いたします。←営業しとります(笑)