2010年6月 のアーカイブ

2010年6月21日

最新兵器?の続報

 

6月7日のブログでご紹介した最新兵器?の続報です。

開発も終息をむかえつつあり、間もなくオーダーメイドレイアウト専用ギア、「LOCOMOTIVE CHANGING SYSTEM」と題して発売いたします。動画をアップしましたので、こちらから覧下さい。 (システムの要である両端のメカ部分はマスクしております点をご了承下さい) 詳細は追って新ページをもってご紹介しますが、本システムは4つのレイアウトパターンに対応します。

動画は、もっとも高レベルな「パターン4」で、

地上を走る機関車がトンネルに入った後、もう一方のトンネルポータルから違う機関車に入れ替わって出てくるといったもので、3台の機関車が順次入れ替わります。(これらの動きはすべて自動で操作はスピード調整のみ)

また、動画では機関車の入れ替えが見えるテストコースを制作して撮影したものですが、実際のレイアウト上では、トンネルポータル間だけが見える状態になります。

両端のトンネルポータルから後方は約65mm程度。トンネルに突入した機関車は中で停止せざるをえないスペースですが、どこへいっちゃったんだろう。。。ご覧になった方にそう感じていただくことがひとつの狙い、そしてレールをオーバル敷設することなく小スペースで楽しい動きを演出できること、この2点が開発ポイントでした。

このほかのパターンは、メカを片側だけにしたものや機関車の入れ替え機能がないものなど、簡単な切り替えでレイアウトに応じてモード選択が可能です。

使用したテストコースは6.5mm、メルクリンZレールで構築し、機関車の入れ替えには同社製の電動ポイントを使用しています。メルクリンの電動ポイントはAC3線式ですが、KATOやTOMIX製の9mm、2線式(DC±逆転切り替え) ポイントにも対応するバージョンもラインナップいたします。

本システムを使用したレイアウトは本年開催のJAM、また軽便祭に展示予定です。どうぞお楽しみに!

2010年6月15日

ストラクチャー新効果の探求

IMGP8085

写真は1/220スケール、小さな集合住宅のミニジオラマ。(150×100mm)照明を仕込んでいるだけの住宅ではありません。

IMGP8087

トライアルモデルとしてこんな感じで仕上げました。スケール感がわかるようにノートPCの上に乗せています。 ん?  何かが写っていることに気がつかかれた方、いらっしゃいますか? 

IMGP8100

そうなんです、上の写真は双眼鏡フレームだけ合成したものですが(悪趣味ですみません!)それぞれの部屋で人影がうごめいているのです。

1/220、Zゲージサイズですから身長約7mm程度の人影。。。

動画も公開しましたので、こちらからご覧下さい。

食事をしている4階の家庭、キャッチボールをしている2階の兄弟、そしてギターに興じている1階の青年。。。ストラクチャーに遊び心を加えることで、可能性は無限に広がります。

たとえば、

FALLERのカーシステム(N&HO)を併用すれば、外出先からマイカーで帰ってきたシーンよろしく、自動車がガレージに停止してしばらくすると部屋に電気が灯り、温かい家族だんらんのシーンを再現させたり、教会で新郎新婦が祝福を受けているシーンなどなど。。。

無論、シルエットではなく実写も可能です。それなりの労力はかかりますが、皆さんが登場人物になることで、きっと永きにわたって語り継がれる素敵な作品になることでしょう。

これからのジオラマ(レイアウト)にはこういうエッセンスをどんどん加え、もっと進化させていくべきじゃないかと、私は痛切に感じます。

尚、この演出には弊社サイトでご紹介の、あるデバイスを使用しています。各部屋の色や、人の動きは完全版ではなく、あくまでもトライアル版として仮制作したものです。

お問い合わせは大歓迎です。どうぞお気軽に!

2010年6月13日

「WB22-9.0」の考察

 

動力ユニットの第3弾、「WB22-9.0」の設計を進めています。その名の通りホイルベース(以下WB)は22mm、HOナローやNゲージが対象となります。写真は試作前のイメージモデルです。

IMGP8052

モーター位置は後方にオフセットしたものですが、凸型機関車など様々な車体にも対応できるように、モーター位置をギアケースの範囲内で自由配置できるような仕様で検討中です。 

IMGP8051
写真左は単端(タンタン)と呼ばれる軽便気動車で、動力はKATO製ポケットライン(WB約28mm)を使用しています。これがWB22mmになると。。。スケール感がリアルになり、軽便鉄道らしさが引き立つこと、うけあいです。

すでに発売中の「WB12-6.5/9.0動力ユニット」は車体にウエイト搭載できないような小さな機関車向けのため、ギアケースそのものの金属比重ををかせぐための工夫(重い=集電効率向上)をしていますが「WB22は車体が大きくなる=ウエイト搭載できることが前提」になりますので、従来モデルとは別素材で、ともかく「ロープライス化」を実現できるよう目下、素材や加工手段を検討しています。

IMGP8058

こちらの写真は、市販のNゲージ保線車両(非動力キット)にフィッティングさせたもの。こんな車両も実現可能になります。。。

どうぞご期待下さいませ!

2010年6月7日

最新兵器 !?

 

このアイテム、完成レイアウトをもって本年の軽便祭とJAMで展示しようと考えていましたが、たった今、試作が無事完成しましたので、嬉しさのあまりご紹介しちゃいます(笑)

スタンダードな枠にこだわらず、演出イメージから行きついたひとつのカタチ。。。

写真のトンネルポータル後方の構造物と下段レール部はレイアウト上では表に見えない部分です。これはいったい何なのかと申しますと、機関車が従来にない動きをします。そして入れ替わって。。。

IMGP7867

IMGP7866
単機動力1台が、やっとこおさまるような小さな機関庫から型違いの機関車が一定時間で次々と入れ替わって出てくる。。。こんなマジックのような演出も可能で、小さな「レイアウトに驚きの演出をかもしだすアイテム」です。ご覧になってピンときた方もいらっしゃると思います。。。

構造物そのものが類を見ないものであるため、写真にモザイクがかかってる点と、これ以上ご説明できないこと、どうかご勘弁ください。

特にメルクリンZや軽便鉄道などでレイアウトを楽しんでおられる方々には旋風のシロモノなのですが、組み込みに技術が必要なためキット化(プロパー)販売はせず、ご希望のお客様に限りレイアウトに応じて特注でご提供していくことになります。詳細は今後、動画も合わせてサイト内でご紹介してまいります。

写真は6.5mmメルクリンZレール(ポイント)を使用していますが、9mm版も設計完了しています。制作体制は間もなく整いますので、気になる方はぜひぜひ、お気軽にお問い合わせ下さい! 

2010年6月2日

新作レイアウト

 

ブログが停滞しており、お恥ずかしい限りです。

言い訳がましいのですが制作に集中するときは回りが見えなくなります。広報や宣伝部がある会社であれば手分けできるのですが手足が8本あっても足りません(汗)

本日、先週完成した風変わりなレイアウトを制作実績に紹介させていただきました。このレイアウトの特徴は、A3サイズでありながら横2倍のサイズに自動展開するメカ機構を盛り込み、日本の伝統工芸でもある「総漆塗りの化粧箱」と融合させたことです。動画も4シーンを公開しておりますので合わせてご笑覧下さい。

小さなスペースで楽しめる鉄道模型。。。

それは私たちが心から追い求めてきたものであり、それがひとつのカタチとして完成できました。制作は終始、メイク&トライの繰り返しで、今までつちかってきた新しい技法を随所に盛り込んでいます。

制作をご依頼いただきましたお客様には、完成まで暖かく見守っていただきましたこと、制作者一同、この場をかりて心から御礼を申し上げます。

ありがとうございました!