2011年4月 のアーカイブ

2011年4月20日

深夜営業敢行中!

 

唐突ですが。。。

ヤフーのトップページに電力使用状況が掲載されるようになって、日中の電力使用レベルが高いことがよくわかります。自分に出来る手身近なこととして、使用レベルの低い夜間に仕事をすれば、少しでも貢献ができるのではないか。。。そう思いたち、最近は仕事の時間を大幅に繰り下げ、さらに必要な部分だけの照明で、節電に努めた深夜営業を敢行しています。時折、コンプレッサーや換気ファンを回しますが、これも最低限にとどめて。。。しかし、近隣の苦情がこないか気がかりです(汗)

間もなく深夜3時半になりますが、電力使用状況は63%、このあたりが下限で、私が就寝する時間から皆さんにバトンタッチです。。。これはよいバランスではないかと自分なりに感じております。

このようなことで、メールは別といたしまして、お電話でのお問い合わせは皆様がご帰宅され、ひと段落された頃がベストタイミングです。もちろん午前中から仕事をするときもありますがそういう時は不夜城となります(笑)

さて、商品ページの新設前になりますが、かねてから商品開発を行なっていたHOナロー向け9mmゲージ「小型電動ターンテーブル」の動画を先行してアップしました。こちらからご覧下さい。使用した車両は「しいたけ軌道」君から拝借しました。しいたけ君、ありがとう!

4月3日のブログ以降、さらにバージョンアップさせ、オプションで回転時にパトランプが点灯できるよう接続ポートを追加するリメイク(動画ではこれを反映させています)を行なっています。一歩進んで二歩下がる。。。ですが、レイアウトに組み込んだ際の面白さは絶妙です。パトランプも再度、輝度調整やカバーを付けることで、リアルさを極限まで高めました。

こんな状況の中。。。

6月放映予定のBSジャパン「鉄道模型ちゃんねるスペシャル2」の出演依頼をいただきました。ありがとうございます! 先週、有名某所に一泊ロケに行ってまいりました。

ロケは苦手です。特に周囲に多くの人たちがいる場所では、クルーはとても目立ちますから、ギャラリーに興味津々、ジロジロ見られます。「あの人誰?」「知らな~い」なんて声が聞こえてくることしばしば。これを私は、はずかしめを受けると言っております。(笑)

「鉄道模型ちゃんねる」の出演は通算4度目になりますが、今回は今までにない約1ヶ月という最短スケジュール。多くはお話できませんが関東近郊の有名某所を、岡野と二人で約一畳サイズで再現します。

がんばります、押忍!

2011年4月3日

新製品情報


1月24日のブログでご紹介した「小さな扉」商品化の続報です。ほぼ仕様が決まりました。近々、新ページからご予約を開始いたします。

はじめに。。。工事現場などでよく目にする回転灯(パトランプ)のご紹介です。

発光部はチップLEDをトライアングル状に接続。直接レイアウトに立てたり、作業用自動車の屋根に突き刺せるバー型(写真左)と、建物などの壁面取付け用の台座型(写真右)の2タイプをラインナップします。


単純にLEDを順次点滅させれば回転しているように見えるのですが、これではLEDの特性で「滅灯時」にスパッと切れたように見え、リアルさが半減します。これを解消するために適度な残光感をあたえるプログラムを構築しました。こちらが制御基板です。LEDはコネクタで基板に接続します。


点灯させると。。。写真では効果がまったくわかりません(汗)


動画をアップロードしました。こちらからご覧下さい。試作のためON-OFFには、ワニ口を使用していますが、実商品にはスイッチが付属します。また、動画の通り基板の半固定VRで回転スピードの調整が可能です。様々な作業現場シーンのアクセサリーとして是非、ご活用下さい。

続いて本題の「小さな扉」の最終仕様の第一弾は、BUSHのトロッコ専用品で「電動開閉式の安全扉にパトランプを搭載したトンネルポータルユニット」となります。

ユニットは、小さなベース板にモーターやポータルをすべてアッセンブリ済。(以下、ASSY)これをレイアウトに合体してレール敷設、専用制御基板に電源とコネクタを接続するだけで完了です。(写真のポータルASSYは試作品)


動画をアップロードしました。こちらからご覧下さい。9mmナロー用ポータルASSYもラインナップ予定です。このほか「防煙幕」が上下する演出にも応用が可能です。ポータル等の形状特注は大歓迎ですので、お気軽にお問い合わせ下さい。

本品は「ひとつの演出モジュール」と位置づけ、今後リリース予定の「光や音」の各種演出モジュールを「オリジナルインターフェース」に接続させる、統括的な制御(演出)を見据えています。これらの情報は追って新ページにて公開いたします。

最後にターンテーブルの情報です。当初の試作以降、大幅に仕様変更しました。こちらがメカ部の最終試作品です。当初、キット版も予定していましたが、初期位置検出センサーのセッティング等、アッセンブリの技術的要素を考慮し、完成品に限定することになりました。あしからずご了承いただきます様、お願い申し上げます。


モーターは工業用の高分解能ステッピングモーターに変更して堅牢性と信頼性を格段に向上させました。また、モータードライブにはマイクロステップ駆動方式を採用して高精度な位置決めと滑らかな動作の両立をはかりました。このほか、モーター軸と回転台には、直角(水平)精度を高めるために、ムクの真鍮から削り出したスペシャル品をおごっています。

いずれもご予約開始まで、どうか今しばらくお待ち下さいますようお願いいたします。

2011年4月1日

メルクリンZ・メンテナンス

 

今日はメルクリンZゲージのメンテナンスについてご紹介いたします。

メルクリン製品のメンテナンスについてはこちらのページでもご紹介していますが現在は、もっぱらZゲージを主力にしています。機関車はお客様がオークションや中古販売店で購入されたものが大半で、調子が悪くスルー状態で入庫いただくケースがとても多くなっています。

内部が汚れきったものや、車軸に毛髪やじゅうたんの毛が巻き付いていたりするのはあたり前、モーターコイルの短絡や集電板の折れ、ひどいものはモーターブラシのかわりに真鍮板が突っ込んであるものまで多彩です(汗)

また、新品でも簡単な走行テストでは見抜けない「オイル劣化」があります。純正オイルは劣化が早く、数カ月の放置でも高粘度化(やがて固着)してモーターに大きな負担をかけ、電気機関車のプラスチックボディは熱(モーターコイルの短絡も同様です)で変型してしまいます。

製造から販売まで数年を経たものはギアに錆びが浮きはじめているものもあります。問題なく走ったとしても、気持ちがよくないです、私としては大いに気になります。

メンテナンスは、数をこなして個々の特徴を理解すればどなたでもできますが、私どもにご依頼いただく以上、きちんとした対価をご提供するのは大前提です。

こちらはメルクリンZの保守パーツをストックしているパーツケース棚です。突っ張り棒のおかげで、先日の地震でも倒れることはありませんでした。。。


交換頻度が高めのパーツは常に多めにストックしています。メルクリンにオーダーを入れて2年待ちになっているパーツもあります。こればかりはメルクリンからのデリバリーを待つしかありません。。。


一昨日、年代物の8851(スイス型電気機関車)がメンテナンスで入庫しました。塗膜劣化で車体は汚れてカスカス状態、まず車体の汚れおとしから。。。

上部の配管や窓は外すこともできるのですが、劣化のため変型や折れる場合があるのでそのままにして、パンタグラフだけを外し、希釈させた中性洗剤で高圧洗浄します。ブクブクと窓の間から汚れが浮き上がります。


乾燥後、液体ワックスを使って低回転のバフがけで表面に潤いを与えます。バフは貴金属用のもっともやわらかく高価なものを使っています。回転と圧力を注意することで塗料が剥がれるようなことは決してありません。


このモデルはこれが限界。。。でもここまで綺麗になりました。


続いて、中を開けてみると。。。オイルベタベタ状態でした。


モーターも、オイルまみれです。


こちらはCCDカメラによる回転子の拡大写真です。ギラギラしているのはオイルです。


このモーターは旧3極ですが、削りカスと汚れで電極が短絡して不等長の2極状態になっていました。これでは片肺状態、スムーズには走りません。清掃後はこんなに綺麗になります。


ブラシは減っていますが、もう少し使えます。左右付いていた向きに合わせて戻します。この他、ギアをバラして点検洗浄、車輪の軽研摩、オイルアップして組上げました。3極モーターでもきちんとメンテナンスをすれば、惚れ惚れするような走りをしてくれます。

今回のメンテナンスは交換パーツはなし。オーバーホールのみでベストコンディションとなりました。料金は¥2,500(ボディ洗浄サービス)でした。

メルクリンZのメンテナンスに自信がないお客様、どうぞお気軽にご相談下さい!