2010年10月18日

新天地に挑む

 

バタバタの合間をぬって今週末は、現アトリエから約1時間強、来春の移転先に出向きました。

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新天地は。。。実は今は、森なのであります。
右手前の樹木の一角、間口が広くて広角撮影ができなかったため全貌はわかりにくい
ですが、どれくらい茂っているかといいますと、

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人はまったく入れる状態にありません。獣がでてきそうです。

ここにアトリエを誕生させます。

場所はもう少し先、移転時期が明確になった時点でご紹介いたします。今後、この地がどのような変貌をとげていくのか、記録としてブログに残していこうと思います。

広さは、坪数や図面だけではピンとこないため、整地工事に入る前に、いてもたってもいられず麦わら帽子に長靴、草刈機をもって森の中に突入したのであります。もちろん個人レベルでできることでないことはわかっていたのですが。。。

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草刈機の2サイクルエンジンが森に響きます。切っても切っても立ちふさがるボサとの戦い。せめて対角線だけでも見通せたらいいなぁと挑んだのですが、甘かったです。エリアを示す奥の支柱1本にようやくたどり着いた頃には、日はすっかり傾いていました。

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数十年を経て形成されたこの森は、野鳥や多くの虫たちの寝じろです。重機が入る前に自分の手で、出来る限りやさしく、刈り込みだけはしたかったという思いもありました。

案の定、手のひらに乗るくらいの鳥の巣があったり、初めて見る植物もたくさん。持ち帰ってネット検索で植物種目を調べました。これが楽しくて、日常の仕事を忘れてしまいそう。。。

ここは国立公園の中に位置するため、緑は自然公園法などで守られ、簡単なボサ刈りをこえる伐採には厳しい規制があります。自然を壊すのは簡単ですが、元に戻すことは難しいわけで、むしろそれがほっとするところです。

緑とアトリエの共生、ぐるりと走る庭園鉄道。。。
あれもこれも。。。頭の中をいろんな思案がめぐります。

汗だくになって草を刈りながら、

この地に足を運んでくださる方々のたくさんの笑顔を思い浮かべていた私でありました。