投稿者のアーカイブ

2013年6月29日

工事進捗(Vol.7)

 

ガーデンレイルウェイ・カフェ、7月にプレオープンいたします。

詳細は本サイトで追ってご案内いたします。今しばらくお待ち下さい。

ショートコース(約50m)こそ開通したものの、ストラクチャ-や植栽はこれから。そんな工事過程でのプレオープンになります。

グランドオープンまでは、我々の工事状況などもご覧いただき、四季とともにかわりゆく風景をお楽しみいただければと思っています。

さて、本日の最新進捗のご紹介です。

砂金探し…


ではなくて、バラストに使う砕石を「ふるい」にかけております。N氏の笑みがたまりません(笑)

粒には大小ありますが、極端に大きな石は取り除かれて…いい感じです。


先の進捗情報で触れたトンネルのポータルは表面を彫り込んで仕上げました。(樹脂ではありません)

さらにリアルさを高めるために、泥や染料を使ってハイライト感を出してもいいのですが、屋外使用ですからウェザリングは不要なわけです。これで少し様子をみることに。


緩いS字カーブのトンネル内部は馬蹄形コンクリートのムク通しで、照明も仕込みました。手前から叫ぶと声が無気味に響きます。

部分的な石積の隙間は、植栽するためのオアシス(土壌)となり、ここにシダやツタ、コケ類を植えていきます。

こちらは鉄橋です。(後方に見える橋はLGB製)

この一枚に、私が追い求めてきた「自然とミニチュアとの共生」。

その面白さが集約されています。

来る7月1日、いよいよ池に注水します。注水前の湖底から見上げた貴重なショットです。

もちろん湖面に映る、逆ブリッジも意識して作っています。

鉄骨部分は人が乗っても大丈夫ですが、ゾウが踏んだら曲がります(笑)

R形状部の骨格は鉄を加工、上の架台のみ樹脂を加工して5分割で構成しています。透け感テイストを大切にして、側溝のフタは部分的に開けられるようになっています。今後、ここにハシゴをかけて作業員を配置していきます。


作業員は溶接作業中で、アーク溶接の火花をギミックとして仕込みたいところ…

そんな余裕ないかな(笑)

こちらは今後、展望エリアになる山の上からのショットです。


レイアウトに、灯りがともるストラクチャ-や植物が満載になった時こそ、グランドオープンになります。

今から、ここからの眺望が楽しみでなりません。

おっと…

この後方にはスイスのランドヴァッサー橋や滝や川がきます、それが本施設最大のポイントになります。

ではまた仕事に戻ります…

2013年6月19日

今朝の静岡新聞

 

台風のような悪天候の箱根です。

今朝、お世話になっている植木職人のK氏が、静岡新聞を持ってきてくれました。(日付部分は合成)

縮尺が「約180分の1」になっていますが「約150分の1」が「正」です。

学校の巡回展示にも使っていただけるとのこと… ありがたいことであります。

熱海鉄道同好会さまのご協力、合わせて御礼申し上げます。

坂本・岡野

 

2013年6月18日

工事進捗(Vol.6)

 

屋外レイアウトのショートコース50mのレール敷設が完了しました。

植栽やストラクチャーは順次の工事になりますが、7月上旬にプレオープンいたします。

予告動画が完成いたしました。約90秒のこの動画には「私たちの目指すもの、メッセージ」を一杯詰めこめんだつもりです。こちらからご覧下さい。(HDモード推奨)

garden railway cafe PV2

数週間前から日常のいろいろな仕事も重なりテンテコマイ状態。お問合せのお返事も玉突き状態です。誠に申し訳ありません!

必ずお返事いたしますのでもう少しお時間をください。どうか宜しくお願いいたします。

さて、庭のほうは目下、ロングコースで使用するトンネルや石積橋脚のベースづくりの真っ最中。


橋脚はともかく、トンネル上部には、かなりの荷重がかかるため、強度が求められます。

ホームセンターで見られるU字側溝素材等の使用も考えられますが、内部もタイト感ある馬蹄形でありたい。そしてオンボードカメラ映像では見えないところもしっかり表現されていてほしい…

そういう思いから、型枠を作ってオリジナル調合のコンクリートを流し込んで制作することに。

もちろん強度アップのため鉄芯も入っております。ひとつあたりの自重は約25キロ。

このアイデアも土木工法に精通した前出のN氏によるもの。どんどん複製中です。

この工法は以降、制作する「ランドヴァッサー橋」建造のケーススタディも兼ねています。


分割式になっているのはカーブに合わせるため。最終的には所定位置で合体させます。内側の壁面、数カ所にはリアルな照明も設置します。

万一、車輌がトンネル内で停止しても、救出できる範囲のトンネル長でプランしているのでメンテハッチはありません。

本品をご希望の方には、お引取りに限り、販売も検討します。お問合せ下さい。

バタバタのため今日のレポートはこれまで…(汗)

ここに安心してお越しいただけるように、敷地のいたるところで線量計測も実施していますが、天候にかかわらず、数値的にはまったく問題ないレベルです。

最後に本日のスペシャルゲスト。


エコーモデルの阿部社長です。

社長からはいつも多くを学ばせていただいております。

ありがとうございます!

2013年6月10日

工事進捗(Vol.5)

 

いつもブログをご覧いただき有難うございます。

ガーデンレイルウェイカフェ、Gゲージ屋外レイアウト工事進捗です。

先週7日、ひと足早く看板がつきました。ここは国立公園のため、看板サイズや配色は環境省の自然公園法で規制されています。

無事に許可を得て設置した看板がこちらです。


看板がついたことで、今週末はハイカーや地元の方が多数、のぞきに来てくださいました。

金曜には横浜のM氏ファミリー(お嬢様はお留守番)がお手伝いにきてくれました。お陰様で電線を通すことができました。弱電ですが地中深く埋設した管を通すということで、万全を期して太いケーブルを使用。


M様、誠に有難うございました! これからも末永くよろしくお願いいたします!

現在行なわれているテクニカルな土木工事は「今」しか見ることはできません。仮オープンまでは、おかまいこそ出来ませんが見学は歓迎です。お気軽にお問合せ下さい。

こちらは週末に集中して行なわれた土手の石積み作業。

手前の軌道には最終イメージを意識して、自生植物を植えて仕上げています。撮り方によっては小さなレイアウトの一部分に見えるから不思議です。人が見て感じるミニチュアのリアリティは、スケールとはあまり関係ないことがわかります。

あたり前ですが、植栽やバラストには接着剤を使わないのでいくらでも位置を変更することができます。

雑草のような小さな植物が、根づいて成長してくれることをささやかに祈り、そして育まれた光景を想像しながらの作業が何よりも楽しい。 これはケミカルなパーツを使う模型づくりとはあきらかに違う、土や緑の香りにとりつかれていく自分…(笑)


サイズが揃った小石をモルタルで一つずつ丁寧に貼付けているのは、先刻来ブログでご紹介している、超人N氏。

なんと、石の土留めがある階段まで再現しています。本物の土木工法をそのままスケールダウンさせた作業、脱帽です。私の出る幕はありません(大汗)

軌道下ベースは、モルタル二層でレールを乗せてもガタつきがない正確無比な仕上げになっています。バラストはスケールに合わせた砕石を使用しています。


さて、池のほうは…工事詳細はともかく、こうなっております。


まだ鉄橋はなくレールは仮置です。防水テストも終わりあと少しで水が入ります。

自生樹木が湖面に写る光景をイメージしながら…

そしてこのレイアウトの最大の見せ場になるロングコースの山岳エリアがこちら。イメージトレーニングのために一度作った山は崩されレールを仮置しています。


オメガループで勾配をかせぎ、第一期工事ではスイスのランドヴァッサー橋を配し、以降、ラックレールによる登山鉄道を増設していく予定です。

ここからの進捗にどうぞご期待下さい!!

2013年5月31日

素晴らしい軽便レイアウト

 

今日は軽便の話題、てんこ盛りでまいります。

はじめに、お客様の依頼で前後照明を搭載したミニトレインズのコッペルタイプ蒸気をご紹介。

純正のヘッドライトはご覧のようにぺッタンコ。

形状を崩さず、純正形状のままLEDを仕込むわけですが万一しくじると、お預かりした車輌は台無し、まさに一発勝負。この種の作業は頭の中で加工イメージを何度もシミュレーションし、今日はイケル! 本能的にそう感じる時に集中して取り組みます。

無事に完成。手前味噌ですが、ぺッタンコのヘッドライトが点灯する様はグッときます。尾灯はキャビン面なので楽につけることができました。もちろん進行方向切替えになっています。

さて、ここからが本題。昨年8月のブログでご紹介した、シンガポール在住のN様からレイアウト(HOn3・10.5mmゲージ)その後の写真をコメントとともにお送りいただきました。

ストラクチャーや小物の完成度がとても素晴らしく、軽便やミニチュアファンの方々には参考になること間違いなし。専門誌ネタになりそうな中味の濃さ。ではご紹介してまいりましょう。以下のテキストと写真(50点近くあります)はご本人からいただいた原文のままです。

         ++++++++++++++++++++++++++++++

レイアウト完成まで未だ道半ばですが、ストラクチャー作りも一段落しましたので(あと廃屋、集材所、建設中の建物、オイルタンクの4点を予定)途中経過として写真を送らせて頂きます。

本格的なレイアウトの建設はこれが最後と考えられますので、見えないところも手抜きをしないで可能な限り時間(有り余る)と費用(微々たる額)をかけて納得出来るものを作る事に心がけました。

(1) 見えない所も作る。

建物は全部インテリアも作り、裏面の配線もスッキリに心がけた。 (昔、ゼロ戦とロッキードF-104 を見た時に配管、配線の設計、施工の気配りの違いにビックリした。 20年の年月の差だけではない様に感じられた。 アメリカで生活を始め犬の散歩時に近所の家のガレージを見ると、素人がどうしてこんなに整然とオーガナイズ出来るのか不思議に思うと同時に、そのためにお金を掛けているのにビックリ) 

(2) なるべくオリジナル、納得出来る構造に作る。 

※ 建物は2×4工法を念頭に柱、窓、入り口の枠を作り、それにウエザリングを施した外板を一枚一枚張り付けた。

※ チェーンブロックの鎖の掛け方が雑誌に載っていた模型の作例では作動しないので、ネットで実物写真をチェックし エンドレスと“の”の字型に掛けた。(実物と同じかは不明)

※ ログポンドから引き上げた丸太をターンテーブルを使ってキャリッジ載せる方法を考えつくまで試行錯誤を繰り返しながら1週間かかった。

(3) 細かい物にチャレンジする。

修理工場内の工作機、コーヒーポット、万力の回転棒の抜け止め、刃のある鋸、トイレでウンチをしている人等。 出かかっているウンチも作ろうかと女房に言ったら趣味が悪いと言われた。 目も手先も若い時より衰えているはずだのに全く苦にならない。 弟に言わせると歳を取り頑固になった証拠だと。 頑固とはいったん決めたら回りを気にせず突き進むから本人には全く苦痛でないとの事。 納得。

(4) 気持ち良く工作をするため必要な材料は前もって調達しておく。

シンガポールでは鉄道模型、レイアウト用品はほとんど入手不可能。 DIYの店で買ったビニール被覆線は半田付け後、数回曲げるとポロリと切れる。耐水ペーパーは削れるより早く糊が悪いのか石が取れ削れなくなり、濡れると反り著しく使いづらい。 

※ ストラクチャー用の木材はアメリカにオーダー。 HOスケールで99サイズから選べる。

※ 電気用品は秋葉原の様な所を見つけたので配線のやり直しをするきっかけになった。

※ ベニア板、発砲スチロール、糊等は画材クラフト店で入手可。 水用の透明で泡の入らない

※ エポキシ樹脂はアメリカからわざわざ持ってきたが、同じ物を売っていた。

※ その他は日本に行った時に買いだめ。

(5) 専用メモ帳を手元に置きアイディア、有用な記事の載っていた雑誌のナンバー、ストラクチャーの寸法等を記入して活用した。 

1. 台枠=122cm×76cm (材質はココボロとオークココボロは長尺物が入手出来る最高級の木材。趣味の木工用に求めていた最後のストック。重く水に浮かない)

2. ベニアから切り出した路床(一部仕上がりと異なる)

3. 発泡スチロールでラフに地形を作った状態

4. 地形全体を紙粘土でカバーし、スパイク終了(篠原 HOn3)

5. 裏面の配線スッキリに心がけたが満足出来ず、1週間かけてやり直した。テストランはリバース区間を含め一発でOK.まさに奇跡

6-7. 橋は地形に合わせて脚の長さに変化をつけた

8. ターンテーブル (駆動部、コントロールシステムは箱根模型工房クラフト製)

9. ドンキーエンジン(キットの一部を使用し1/2に縮小)

10. おがくず保管櫓と製材所外観 (櫓、コンベアーは自作、製材所はキットを2/3に縮小)

11. 出荷セクション

13-14-15. ログホール(切り出された丸太を保管している池から引き上げる装置)一般にはログキャリッジと並行に設置され、浅い溝に入ったコンベアー式のフックで引き上げられるが、当製材所はキャリッジと直角のためターンテーブルで900度回転させる必要性からカート式にした。 

 

16. ログキャリッジ (丸太を丸鋸に供給する装置)

17. 調理棟と宿舎(キットを2/3に縮小)

18. 宿舎内部

19. 調理棟内部

   

20. ログキャンプ不整地に小屋を建て、渡り廊下風通路を作りたかった。小さいレイアウトなので建物を小振りにせざるを得なかった。

21. 鋸の目立て小屋  福利厚生の一環としてコーヒーポットが薪ストーブに載っている。

22. 宿舎

                         

23. トイレ

24. 自作の荷車風車輪の作り方~消火用ホースリール運搬車を作りたかったので考えた方法。ハブとリムになる真鍮パイプを方眼紙に仮止めし、細い木材のスポークを瞬間接着剤で接着。 強度は無いがディスプレー用なので問題ない。希望サイズの物が一つ30分で出来る。工作はサイズが大きいほど容易。見栄え良く出来たので、ビッグホイール、荷馬車を作った。

 

25-26- 27. 消火器

 

28-29-30. ホースリール

 

31-32. ロギングホイールは昔、切り倒した丸太の一端を車軸から鎖で吊るし、他方を引きずりながら牛馬に運ばせるのに使った。大きい物は車輪の直径3.5m 程ある。作例の車輪の直径は33mm。

 

33. 荷馬車。ビッグホイールとともに現役ではないが将来、林業博物館を建てる予定で保管。全長41mm、車輪の直径13mm、15mm。

34. ログポンド桟橋とダイナマイト保管小屋

35. ダイナマイトの入った木箱 (シールは代用品)

36. 便器

37. 二段ベッド

38. コーヒーポット

39. バケツ

40. ストーブ

41. ストーブとコーヒーポットと薪の入ったバケツ

42. トイレの中のフィギュア(既製品の加工、住人は現在この2人だけ)

43. 水タンク

44. 風車 (羽根は僅かな風でも回る)

45. 修理工場。初め小屋根?無しで作ったが、一般住居と変化が無かったのでヨロイ戸のある小屋根を追加した。

46. ドリルプレス。真鍮線、パイプを使い半日で出来たので気を良くして旋盤、万力へと続いた。

47. 旋盤。モーター部はHOのブレーキシリンダーの転用、バイト固定台と心押し台はスライド。

48. 万力。どうしても大きくなり一番手間が掛った。

49. チェンホイスト。レールに沿って移動。

50. レンチ。工作力の無さがミエミエ。 

51-52. アセチレン溶接機。レギュレーターの作り方、ボンベからレギュレーターを経てトーチへのパイピングに苦労した。(ボンベの色はアメリカ色が不明なので日本色にした。万国共通?アメリカの病院の酸素ボンベの色はグリーン) 

53-54- 55. 修理工場内部

                                    〈〈〈 FIN 〉〉〉

2013年5月7日

工事進捗(Vol.4)

 

5月に突入しました。少し間があいてしまったので、池の工事の前に近況をレポートいたします。

山の軌道工事…

見にくいですが、写真中央やや右の細木に結び付けられた赤い水糸の高さで、レールがぐるりと山を回ります。この水糸の高さまで石を積み上げていきます。山頂で、監督のN氏が睨みをきかせています(笑)


石は人力で持ち上げることはできませんから、ワイヤーで吊り上げて定位置に誘導していきます。地道で根気のいる作業が黙々と続きます。


一期工事では敷地内の約140坪を使用、レール総延長は約200m。オープン後も毎日テコ入れをして、数年かけて最終的なイメージに到達させます。

私、植物やガーデニングの勉強もはじめました。

とにかく面白いのは自然がフィールドだということ。

季節や天候などなど、考えられる限り予測して作っていくことが、通常のレイアウト制作と違っていて、とても奥深い。

全て収めきれませんが、山から見下ろしました。

右側、ゴルフ場のバンカーに見える部分が池になります。水をポンプで山頂まで吸い上げ、オーバーフローさせて、2箇所から段々に落とす自然水系を再現します。


池にはビニルシートなどは一切使わず、防水コンクリートを打設して大小の石を積み上げて仕上げていきます。排水管もバッチリ埋設済です。

池を渡る軌道は本物の石積と、鬼のような数のティンバー(木橋)を混在させます。先行きは軽便路線も作り、自作したコッペルやボールドウィンなども走らせたいなぁ…

休憩時間にはテストをかねて仮設コースで車輌を走らせます。トイトレインでも遠目ではまったくそう見えないICE3。これも無線操作が可能になります。


屋内カフェはすでに営業許可が下り、細かい内装工事が進んでいます。


私、N氏の指導のもと、左官屋になって薪ストーブを置く床面レンガを貼っています。おい、邪魔だ!

上側にも積み上がりました。耐震対策も万全にしました。何事もチャレンジであります。


犬と言えば…

ガーデンレイルウェイ・カフェは、屋外に限り、曜日によってペット同伴OKになります。(珍獣はご相談)

連休はとても大きなレオ君が遊びに来てくれました。

彼ならイノシシを追いはらってくれるかもしれません… これから交渉です(笑)


次回へつづく…

2013年4月17日

工事進捗(Vol.3)

 

春とはいえ、夜はまだまだストーブがかかせない箱根です。

パチパチ、メラメラ~、これだけで癒されます。温泉に入っているようです。


時間の合間をぬって薪棚にせっせと薪を溜め込んでいます。今シーズンはカフェでも焚くので梅雨前にはいっぱいにしておかねばなりません。小生、完全に森の爺と化しております。


余談はさておき 「ガーデンレイルウェイ・カフェ」工事進捗です。

本題の前に、そもそもの地盤工事の概略を。


これは正面(エントランス側)から見た断面図です。

元々この土地は、建物の地盤面(グランドライン=GL)からガーデンを構築する土地境界まで、約75cm下がっており、それが約36m先の後方境界線まで続いてました。

この状態でレイアウト(ガーデン)を構築していった場合、当然、雨水がレイアウトに流れ込み浸水してしまいます。

簡単に考えるなら「A」の部分だけを土盛りしてGLを合わせて排水路を検討すべきことろ、アイポイント(目線)を考慮して、さらに「B」を高めにかさ上げして全体の傾斜を見据えた池の配置とともに雨水升を数カ所に埋設して排水性を高めることになりました。


仮置きしたレールに置いた車輌とアイポイントの関係はこんな具合です。もうワクワクです!



今回のように比較的規模の大きな庭園鉄道工事は一般的な土木工事技術を持ってしても決して実現できるものではありません。

ここまで合理的な工事ができるのは前回紹介した「N氏」だからこそ。

N氏は実は模型分野にも精通しており、図面なくしてもイメージの中で構図をテキパキと組み立て、現場で臨機応変に対応していきます。

今までに運び入れた土は200トンを軽く越えています。

それでも、このレイアウトのメインになる後方の滝が流れる大山から尾根の形成のために、まだまだ必要になるよ…とN氏。

自分には一週間程度かかるかなと思えるような工事が、今までも数日で進捗していきます。その勢いは驚愕に値します。

今回の計画は、自分もN氏も初めての挑戦ですが、共通して言えるのは、まるで恐れていないこと。

ヤルと決めたらとことんヤル! 


軌道勾配は3%以下。軌道下は木橋やレンガ橋を除いてすべて正確なレベルでコンクリート打設し、カーブにはカントがつけられます。(上写真はカントイメージ)

カーブはR5を多用しますが部分的にはR3も使用。R3でも十分大きいのに小さく見えます。


こちらは施工済のウッドデッキの脇からレール給電等のための保護管を埋設中。

機関車の操作は、独自開発した無線式(日本合法)になります。車輌(アナログ限定)を持ち込みいただければ、無改造で貸出しする送信機でそのまま無線操作がお楽しみいただけます。

とにかく手元に通常のコントローラーを置いたのでは機関車が見えなくなってしまいますから…

これで存分に機関車を追いかけ回していただきます(笑)

この仕組みはクラフトのエレクトロニクス部門の重鎮、I氏のアイデア。特許とりましょうと言ったところ、「この程度じゃ無理です」とI氏。ほんとうにかないません…

 

我々が目指すものは、庭園とミニチュア鉄道の共演=ガーデンレイルウェイ。

この土地に自生する植物をふんだんに植栽した庭に、

機関車が、川や池を渡り、山を登り、裏見滝を越える…

箱根の空気をいっぱい吸って、たくさん笑って、

都会の疲れを癒していただけるような、そんな場所…

長い石垣も自然石を人力積みしています。


手間を惜しまない、妥協はしない。

それがクラフト流。

日に日にカタチになっていく現場で、我々には機関車を追いかける子供たちの歓声がより鮮明に聞こえるようになってきました。

よい子のみんな、待っててねっ!

次回は池の工事について。これがまた強烈ですから… 乞ご期待。

2013年3月25日

工事進捗(Vol.2)

 

日中の日溜まりがとても眩しく暑さを感じるほどの日曜日でした。

緑が芽吹きはじめた直前、ガーデニングプランナーのN氏によって大木の枝はらいが行なわれました。


ハシゴを使って切ってるのかと思いきやですよ…

「坂本さんも乗って」と、N氏。えっ? 小生も乗るんですか?

何となく頼りなく感じるゴンドラに乗ると、ゴゴォーとアームが伸びるわけです。

チマタでは高所作業車と呼ばれております。それも個人的にはお初にお目にかかるような大型です。


デンジャラスの異名も持つN氏、上空でクルクル回っとります。

「落ちたらあの世行きだよ」と言われると、ますます足がすくみます。まるで絶叫マシ~ン。

ジャカジャ~ン!

記念に頂上の27mまで行かせていただきましたが、素晴らしい絶景に歓喜…

しかーしっ!

風がピューピュー吹いてゴンドラがカクカク揺れるぅっ!

そろそろ、お、おろしください~

…気になる高い場所の枝はらいはこうして無事に終わったのでした。

上空からの写真はあまりにも“せきらら”なためまた後日にでも(笑)

で、はらった枝はマキとして自然にかえっていただきます。

マキわりしていると木の中はこんな具合になっていて…

こんなのがでてくるわけです。モゾモゾと迷惑そうな何かの幼虫。

ヤワなボディして、いったいどんな前歯してるんでしょうか…


こいつはハチミツ味がしそう。ウマそうだな~

少しだけ変になってきたオイラであります。

ではまた次回に。

2013年3月18日

工事進捗(Vol.1)

 

雪の心配が皆無の季節に突入し、今年初めに簡単な概略をご紹介した「ガーデンレイルウェイ・カフェ」のガーデン工事が急ピッチで進んでいます。

昨年から運搬しはじめた盛土はトラック運搬回数で数えると40トンを越えています。これは模型でいうところのスタイロフォームやネット等を使った地表づくりにあたりますが「1:1スケール」とあってハンパな作業(工事)ではありません。

山は日に日に巨大化し、最終的には尾根もさらに拡大させてこの倍近くの量感になります。土を地固めした後は、FRPなどの造形樹脂は一切使わず自然岩をガンガン(笑)積み上げ、数段の滝~川を形成し、山に軌間45mmの軌道をぐるりと回りこませます。

イメージするだけで痛快、もうワクワクドキドキです。

おい坂本、本当にヤルのか、お前!

はい、やります!! (←自問自答…)


…いずれこのブログでご紹介したいと思いますが、この土木工事を全面サポートしていただいているのは「箱根ガラスの森美術館」や御殿場の「秩父宮記念公園」など、有名施設の土木工事にも多数参画された破天荒(?) の職人クリエイターのN氏。

本来ならば、会議を繰返しガーデンデザイナーや土木工事専従者など多勢で立ち向かってもちっともおかしくない規模ですが、二人でイメージを確認しつつN氏みずからユンボを操り、ほか数名の職人さんとで手際よく進められています。まさに超少数精鋭!!

機関車の操作環境も独創的なシステムを検討中です。

追ってご紹介してまいります!

2013年2月15日

車輌照明のアレンジ

 

お客様からのご依頼で届いた工芸品のような木箱。

ドイツのガレージメーカー、シュミット製のZゲージガラス電車です。

台車やギアケースなど主要部分はメルクリンZゲージのパーツが流用され、モーターはフライホイール付のミニモーターが搭載、走行はメルクリンより滑らかでスムーズです。

現代の3Dキャドを使った造形が普及する前に作られていたため、完全なアナログメイド。このため、観察すると制作時の苦労が各部に見受けられます。

ボディは真鍮製。前後のライト部分は穴が開いた状態になっています。メーカーが照明を入れようとして断念したのが、ユーザーが加工しやすいように考えられたのか…意図がありそうな気さえします。

今回のミッションはこの穴(前後4箇所)を光らせることです。

使用前の裏側。バンパー部分はレジン造形されていてボディにがっちり接着されていて穴がよく見えない状態だったことと、とにかく貴重な車輌とあってかなり慎重な作業になりました。

外観はそのまま、無事に装着が完了しました。写真で光は純白に見えますが電球色を使用し、進行方向に合わせて点灯します。

続いてはこちら。密連ホロが特徴のフライシュマン(Nゲージ)の貨車編成。

室内と尾灯を点灯させました。こちらも合計4つのLEDを使用しています。

ガラス電車同様、尾灯は使用前から開いていた穴を流用し、クリア樹脂でレンズを成形しました。車輌の照明は「不自然に漏れてしまう光をいかに遮光するか」が重要なポイントで、こちらもかなり神経を使う作業になりました。

この貨車は仕切板が入っていて二室に分かれているため、小さな各室のスペースに照明を入れています。

客車照明はゲージ問わず、オプション設定されていない機種は多数あります。そのような車輌への搭載は、ほとんどの販売店で対応いただけないのではないかと思います。

今回ご紹介した特殊車輌への搭載やパトランプ(車輌用のマイクロ基板仕様あり)搭載等々、まだしばらくは対応いたします。メルクリンZゲージの客車照明情報はこちらからご覧下さい。

お気軽にお問合せ下さい!