‘craft’ カテゴリーのアーカイブ

2012年1月2日

謹賀新年

 

今日は箱根駅伝でした。

折り返し地点の元箱根と仙石原は少し離れているのですが、近隣の宿には取材ロケ隊や某大学も宿泊していて、夕方にはトレーニングしている選手も。。。

箱根全体が活気に溢れる、恒例の年明けなんですね。

私もじっとしていられず外に飛び出しました。

桃源台経由で芦ノ湖スカイラインへ。レストハウスの山頂から芦ノ湖の眺望です。


ここからは伊豆半島や駿河湾、富士山まで、素晴らしい景色が一望できます。


レストハウスの向う側にはヘリポートがあって空からの観光も楽しめます。


箱根峠をぬけると箱根神社は目前。。。ですが、覚悟していた通り駅伝で、大々渋滞。

噂には聞いていましたがクルマのナンバーは日本全国、路肩は歩く人で溢れかえっていました。箱根駅伝の人気を肌で感じました。

これが有名な箱根神社の大鳥居です。


最後に今日、お気に入りの1枚です。


2012年、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます!

2011年12月16日

車両改良の巻

 

お客様からモデルワーゲンさんの「歌登のマイクロレールバス2」の改良ご依頼をいただきました。完成車両とあって、とてもしっかりした素晴らしい作りです。


ご依頼内容は照明搭載と、スペア動力としてクラフト動力をひとつお持ちになりたいとのこと。。。

まずは動力部から。

はたしてクラフト動力が車体に無加工で、コンパチ対応できるのかどうか。。。現品確認したところ問題なさそうでした。こちらがオリジナル動力、とても綺麗な作りです。


オリジナルのホイルベースに合わせて選択したのは弊社動力ユニットキットの「WB16-9.0A」。但し、このままではボディに付けられないので、写真の左下の専用のベース枠(ダミー軸受け付)を制作して動力ユニットと合体させることにしました。


オリジナルに対して、車輪径が小さくなったことで少し車高が低くなります。動力単体自重は、オリジナル約32.9gに対してクラフト動力約5.8g、ずっしりしたオリジナルの重量感こそなくなりますが、秒針並みの低速性能はしっかり保持しています。


ビス4本で入れ替えが完了できました。


これは意識していなかったのですが、動力が低床になったため、室内が見通せるようになりました。フィギュアの搭載もできそうです。


続いて照明です。

前照灯にはエッジのきいた金属リングが、尾灯には赤いプラレンズが、それぞれ別パーツではめ込まれていました。前者は中心に穴を開け、裏側からLEDをマウントし表側にクリア樹脂を肉盛して仕上げます。後者はプラレンズを取り外し、LEDそのものを削って入れ替えることに。オリジナルを汚さぬよう、純正然とした仕上げをめざして慎重に作業を行ないました。

付け終わった写真です。室内から光モレがないように車体裏側はしっかり養生(マスク)しています。一見、施工したかどうかはわかりません。



めでたく点灯です(綺麗な写真じゃなくてすみません!)もちろんLEDの定格以上の電圧がかかっても切れず、逆転時にも点灯する回路を組んでいます。


一連の作業が終わったあとで、ふと思い立ち銀座軽便さんの「スーパーキャパシタ」を入れることにしました。室内で目立たないようにリード線を本体に接続した状態でマットブラックアウト。


スーパーキャパシタは、クラフト動力の上限電圧とほぼ同じであるため安心して使え、集電切れや照明のチラつき防止に高い効果があります。さらに減速停止する楽しい操作感もたまりません。

キャパシタを天井に取付けて今回のミッションは完了しました。


今回のような改良ご依頼はお客様とのご相談の上、様々に対応しております。お気軽にお問合せ下さい!

(後書き)
モデルワーゲンさんがある安曇野に負けず? こちら箱根仙石原も12月9日に初雪があり、3cmほど積もりました。写真は雨になって雪解け後のものです。


銀座軽便さんも新潟でしたし、模型好きはとくに寒い場所にいく傾向があるのでしょうか。。。

ふと、そんなことを感じた今宵でした。

このブログを書いている途中、換気のため掃き出しを開けると、すぐそこで猪がジャンプしているのが見えました(笑)

2011年11月13日

深まる秋

 

今週は一気に冷え込むようです。

インターネットのピンポイント予報では、東京都心とこちら仙石原の寒暖差は、昼夜3~6度程度で予報されていますが、私の日々の観測では夜間、最大で11度もの差がありました。今週は記録更新なるか…(ブルブルッ!)

今日の仙石原はこの秋、最後の暖かさになるんじゃないかと思うほど穏やかな気候でした。

アトリエ前の森のアーチにも紅葉が目立つようになりました。


日中の暖かい時間に仙石原高原に散歩してきました。徒歩でも行けますが時短のためにクルマで移動。信号がないためクルマでは1分30秒程度。

こんなご近所に観光スポットがあることに、まだピンときません。久しぶりのプチ外出にウチの番犬も大喜びです。


ススキは、かなり黄金色が強くなってきました。

この色が深まるにつれ、夕暮れ時には、いっそう美しさが際立つのです。


高原の中心の交差点は週末になるといつも賑わいます。町の駐車場は無料、そこから歩いて高原を散策するのが定番の観光です。混雑しているものの駐車場が広い上、数カ所あるので駐車待ちになることはほとんどないようです。


実際は写真よりずっと綺麗です。寒くなりますが、たぶん今月一杯はススキを楽しめると思います。

東名東京から御殿場インター経由で約1時間ほど、秋深まる箱根に是非遊びにいらして下さい。

もうひとつ、模型ネタではないお話を。

この洒落たパッケージ、いったい何?


裏側は違うデザインになっています。しばらくは捨てられないです(笑)


箱から出して…


二つを合体させると…


そう、ポストなんです。

決して海外かぶれな自分ではありませんが、フィンランド製です。

たかがポスト、されどポスト…

ポストとポールそれぞれにカラーバリエーションがあって自由に組み合わせできる素敵なデザインコンセプト、そしてシンプルながら北欧の厳しい気候に耐えうる高機能。待ちに待った待望のポスト&ポールが一昨日届いたのです。

ザクザクとケンスコで穴を掘り、工事の下準備。ポールは地中にしっかりとコンクリート埋設します。

1/1スケール、私の模型(?)作りはコツコツと進んでいます。


手間がかかるものほど美しい…  あらためてそれを肌で感じた一日でした。

2011年10月22日

ステキな金縛り

 

10/29(土)から、いよいよ「ステキな金縛り」が公開されます。脚本と監督は三谷幸喜さん。


この映画、とにかく素晴らしい役者さんたちが勢ぞろい。喜劇仕立てのストーリーもさらにパワーアップしています。きっと今から公開を楽しみにされている方も多いことでしょう。

劇中、某オフィスのセット。


ん? デスクや書棚に何かありますね(笑)


監督と深津恵理さんの後方、阿部寛さんが見ているものは。。。


撮影は昨年には終わっていたのですが、速水悠を扮する阿部さんが模型好きという設定で、蒸気機関車や小さなレイアウトなど、お貸し出し協力をしました。

日本型ではなくあえて海外型をチョイスいただいたあたりにも「ステキなこだわり」を感じます。

シーンでチラッとでも写っていたら本望です。。。

是非、映画館でご覧ください!!

2011年10月6日

軽便祭回顧

「第7回 軽便鉄道模型祭」が終わりました。


ご覧のように。。。毎年、高齢化が進んでおります(汗)

軽便鉄道とはかつて炭鉱や森林伐採で活躍した小さな鉄道の総称で、こんな世界です。


小さなスペースでクネクネ走る姿がとても面白いです。

若手の皆さん、来年はきっと遊びにきてくださいねっ!!

こちらは主催者の畑中シェフのレイアウトの一角。


作業員の声が聞こえてきそうな、このリアルな世界に惹かれます。こちらはお客様が持参してくださった、私どもの動力ユニットを改造して作られた機関車。


なんと、2軸から3軸に変更されロッド駆動。さらにカマの扉も開閉するという激しさ。


こちらのフリーランスの動力車にもギョッとびっくり。


小さな車体にもかかわらず、極細チェーンで車輪を駆動させているんです。スプロケットは削って作られたそうです。会場では気づきませんでしたが、軸受にはベアリングがはまっているような?。。。圧巻です。

このようなレアなイベントとあって、遠方からも足を運ばれる方も多いようですが、来場いただけなかったお客様にもお買い求めいただけるよう、今回の軽便祭向けに用意した商品4点を通信販売いたします。

こちらは前回のブログでご紹介した「きーるん炭鉱の鉱車ペーパーキット」です。車輪はペアーハンズさんの6.5mmを別途ご用意下さい。


1台分¥600、2台以上で@500です。

続いて「朝顔型カプラーペーパーキット」5本分¥500です。


1mm厚の紙を2枚重ねて2mm厚になります。完成させるとこんな感じになります。
たいていのカプラーポケットに1mm程度のネジで止められます。


次は「簡易型ヘッドライトキット」10個分¥500です。


完成見本はこちら。1608チップLEDが後方からピタリとはまるようになっています。(LEDは付属しません)


どちらも今まで様々な車両に使ってきた、便利ものです。

最後は車両搭載用のパトランプユニット(アナログ用)1個¥4500。(これは作るのが大変なので次期制作は未定です)


発光部は3つのチップLEDがトライアングル状に内蔵されていて回転するように点滅します。


いずれも在庫がなくなり次第、予告なく終了となります。

ご注文はメールでお願いします。どうぞご利用下さい!

2011年9月24日

軽便祭に向けて

 

過日の台風、こちらは幸いにも大事に至らず通り過ぎてくれました。

各地での大きな被害、心からお見舞い申し上げます。

写真ではわかりませんが、トレードマークの風見鶏は風車のごとくブン回りっぱなし。根元から折れるんじゃないかと気が気ではありませんでした。。。


台風が去った深夜、外に出ると。。。


前のアスファルト道路は、飛ばされた枝葉で緑のじゅうたんのようなありさま。ともかくこの程度でほっとしました。昨夜からは急に冷え込み、今日は初のストーブに火を入れました。ぬくぬくのアトリエで、夜なべ仕事です。。。

さてさて、「鉄道模型ちゃんねる」はじめ、公私ともにお世話になっている軽便祭の主催者、畑中シェフからのご提案で、台湾のきーるん炭鉱の「鉱車ペーパーキット(HOn6.5)」を記念モデルとして発売することになりました。

価格は、1両分¥600です。2両以上お買い上げの場合は@500のご奉仕。(但し数に限りがありますのでご了承下さい)

車輪は別売になります。ペアーハンズさんの「NP-027(4本入¥840)」が必要です。ペアーハンズさんでお買い求め下さい。素組みの写真はこちら。

予定では妻面に「木」を使おうと試みたのですが、薄いために反って割れが生じてしまうため、ペーパーに板目を彫りこむことにしました。板目には凹凸がありますので、塗装時にドライブラシで重ね塗りしていただければリアルさが表現できると思います。(軸受と一部パーツにはアクリルを使っています)

塗装参考例はこちら。ちょっと近代的にしすぎちゃいました(汗)。石炭はモーリン製を積んでみました。長編成でトコトコ走らせるとかわいいと思います。


というわけで、秋の目黒でご挨拶を。。。

2011年9月19日

近況です!

 

しばらくぶりであります。

9/1、移転後もバタバタで、いまだ終息が見えない状況が続いております。

移転前、そして移転休業中にいただいたご注文分の発送が遅れています。大変申し訳ありません。

目下、休日返上で、ご注文順に制作~ご用意しております。どうか今しばらくお待ちいただきますようお願いいたします。

さて、今週はまたしても台風が来るようですが、こちらは昨日、乙女峠からはこんなに綺麗な富士山が見えました。(観光しているわけではありませんので!)


以前、パイロットのお客様から伺ったお話ですが、海外から日本(成田)へのフライトの際、雲がどんなに多くても、かなり遠くからでも富士山の山頂が必ず見えるんですって。

何度見ても、その美しさに感慨ひとしおだそうです。ほんとうに納得です。。。

さて、先週終えたNスケ-ルミニジオラマ(3点)をご紹介します。こちらは某大手メーカー様からの試作制作ご依頼いただいたものです。

こちらはオーストリアのチロル風景をイメージしました。鉄道模型ファンだけでなく海外旅行好きな方々にとっても、洒落た置物にもなるような。。。そんな想いを込めて制作しました。



すべてのストラクチャ-は実在する建物をモチーフにして、すべてペーパーレーザーカットで組上げています。こんな感じで、1点ずつ細かい手書きスケッチを繰返してイメージを高め、最終的にはデータ化していきます。

こちらはドイツ、フランクフルト駅の一部分をモデル化しました。作っていて感じたのは、こういう建築物を設計する建築家ってとにかく凄いなぁということ。

写真を撮ったり観察するだけでは決して感じられないことが、ミニチュアを制作していくと、肌身をもって、建築家の魂と情熱を感じるのです。


最後は切り立った崖とトンネルポータルが特徴のドイツ、ローレライの一角を再現しました。


このミニレイアウトに乗せる車両試作(動力付)をメーカーさんから見せていただいたのですが、これがどうして今までなかったのかなと思うほど、かっこいいんですよっ!

ヨーロッパ型がお好きな方には間違いなく、気になるシリーズになるに違いありません。

いずれメーカー様から、公式リリースがあることを期待しております!  

2011年8月6日

箱根のお話し

 

暑中お見舞申し上げます。

今月はいよいよ箱根・仙石原に引っ越しをいたします。かのオリエント急行のサロンカーがあることで有名な「ラリック美術館」からほど近い、緑がとても豊かで静かな場所です。

新しいアトリエは、ヨ-ロッパに多く見られる「木組みの家テイスト」で、間もなく完成します。

テイストって何?  はい、ちょっとご説明させていただきます。  

木組みの家は、建築用語で「ティンバーフレーム工法」と呼ばれ、ヨーロッパ発祥の木造建築工法です。柱や梁で頑丈な骨格を組み、その間を石やしっくいで壁を作ります。その際、骨組みをそのまま表に露出させることで、個性的な外観意匠になるのが特徴です。

ヨーロッパ型鉄道模型レイアウトでは、かかせないこの家に、私はずっとずっと憧れてきました。

とはいえ、本物の「ティンバーフレーム工法」は、構造の要となる「材」(=大木)が何本も必要で、さらに壁づくりなど。。。大きなコストがかるため、手も足も出すことはできませんでした。

元来、この工法は大木資源が豊富なヨーロッパの各土地で、数百年前から始められたと言われてます。それが現代では、ご当地ですら自然保護による資材不足で、修繕は行なえても、新築はかなり非現実的になっているようです。

どうしてもあきらめられず、ハウスメーカーの尽力のもと、いろいろ検討した結果、地震に強く、特に湿気の多いこの立地でも、なるべく長もちする素材を使った工法で「木組みの家テイスト」のアトリエを、ひとつのカタチにすることができました。長い道のりでした。。。

今日は早朝から現場に行き、屋根に上って。。。(左が私です)


足場が付いているうちにと、アイアン製の風見鶏を付けました。方位磁石に合わせて方角板アングルを固定、風で回る部分には蒸気機関車が乗っています。小さく見えますが全高は、1mちょっとあります。


1:1フルスクラッチの模型を作る感覚です。近々、ひとつの作品としてご紹介したいと思っています。

敷地内には数十メートルの樹木もあって周辺は林もいっぱいです。静かな中、鳥のさえずりや、都会ではなかなか聞けないヒグラシの合唱、それだけで創作意欲が湧いてきます。

大きなクロアゲハはあちこちに。。。


こちらは調べたら、ミヤマカラスアゲハですって。内羽のラピスラズリのように鮮やかなブルーに感激。水を飲みにきてくれました。


さらには雌キジが飛んできて、都会のドバトのように普通に歩いてるのにはビックリ。


で、驚きのあまり、腰を抜かしたのは、野生のこの子っ!!


写真こそ撮れませんでしたが、タヌキも見ました。近隣の方の話ではイノシシも出るそうです。

まるで動物園ができそうです。というより、私が動物園に参加させてもらう、そんな感覚です。

9月から、野生に還る私。。。であります(合掌)

2011年7月9日

リリパットレーン

精巧でかわいらしい、建物のミニチュア。きっと皆様も一度はご覧になったことはあると思います。


海外ではお土産品として数多く見られますが、こちらの作品は英国の「リリパットレーン製」。同社の作品にはメーカー名のイニシャルが刻まれているほか、職人の名前やモチーフになった建物の歴史などが記されたカードが付属されている逸品です。

日本ではジブリ作品で登場する建物なども制作、最近では英国のロイヤルウエディングを記念したウエストミンスター寺院も特別記念作品として発売、ともかく精巧なつくりとペイントの表現力は素晴らしく芸術品と賞されています。

今回はお客様から、このリリパットレーンの修理依頼がありました。作品はずっしりと重い石膏製で、とても高価な限定品です。ところが欠けがあちらこちらに。。。痛ましい姿で入院されました。

まずこちら。ボートが割れて、表面の塗膜の皮一枚でかろうじてつながっている状態でした。


接着剤だけの修理では納得がいかなかったので、虫歯を治すように欠けた部分周辺を削り取って再成型して、乾燥後に調色ペイントして仕上げました。


続いてはリリパットレーンの特徴でもある珊瑚のようなブッシュの部分、大きく欠けて石膏が露出していました。


ここも周辺を削って、やや大きめに肉付けして同じディティールになるようにカービングしてからペイント。写真は重ね塗りして仕上げる前のものです。よく見ると、どこが修復した部分かまだわかりますね。


今回の修理の最大の難関はこの煙突、金属の芯が突き出た状態で、元の形状がわからない状態でした。


はて、作品は量産(ロストワックス製法)のはずなのに、金属の芯?まるで一点もののような作りに、どうやって芯を入れたんだろう。。。あれこれ想像しながらの作業です。幸い、同じテイストの煙突があったのでそれを模刻するようにして仕上げました。これも下塗り時の写真です。


この他、数十ケ所の欠けを修復して、今回の作業は完了しました。最後に各部、汚れが堆積していたので念入りに洗浄すると、何と色鮮やかなことでしょう。素晴らしい、リリパットレーン!総ムクなので出来ませんが、私の習性でつい光がほしくなってきます。


HPを通じて「ジャンル違いだけど、おたくなら治せるのではないかと思い。。。」そういったいろいろなお問い合わせをいただきます。

とても有難いことです。実は今までにも、玩具やドールハウス、仏具、巨大な銅像などなど、いろいろな修理のご相談にお応えしてきました。これからも裏家業(笑)は、ひっそりと続けていこうと思っております。

あれれ、日が変わって今日は私の誕生日ではありませんか!すっかり忘れてました~

2011年7月2日

メルクリンZ・メンテナンス(2)


度々ご紹介しているメルクリンZゲージのメンテナンス。。。

今日はSBB(スイス国鉄)Re4/4 460型が入庫してきました。洗練されたデザインの本機は、フェラーリのデザイナーでも知られる、イタリアの巨匠、ピリンファリーナ氏が手掛けたことでも有名な人気車両です。

入庫車両は、片側の台車に集電がかからないとのこと。この車両は電極の一方は金属シャシーにボディアースされています。写真は分解後のシャシーを上側から見たものです。


この上に基板が乗り、固定ビスで電極を介してシャシーに通電し、一方の電極がボディアースされます。内部はご多分にもれずオイルでベタベタでしたので、洗浄したあと、テスターでチェックしました。

下側二つの電極に導通があれば確実にボディアースされているわけですが、導通がありません。。。


一見、何の問題もないように見えた一方の電極、

0.2mm厚のシックネスゲージをシャシーと電極の間に軽く差し込むと、電極がかしめからポロッと外れました。生産時のかしめが甘かったことはあきらかで、なかなかお目にかかれないトラブルでした。


これが原因で、こちら側の台車への通電が不良だったことが不調原因でした。

電極の裏側をもう一度、清掃して「叩き棒」を使ってかしめを行ないます。定盤の上に薄紙を敷き、シャシーに変形や傷が付かないように、慎重に少しずつ様子を見ながらで叩いていきます。


その後、各部も入念に清掃と点検をして460型は完璧なコンディションに蘇りました。
今回使った「叩き棒」をよく見ると。。。


スイス車両はスイス工具で治せ。。。でしょうか(笑)

メルクリンZゲージのメンテナンス、常時受付しています。

心をこめて、丁寧に整備させていただいております。

どのようなことでもお気軽にご相談下さい。