2011年12月16日

車両改良の巻

 

お客様からモデルワーゲンさん「歌登のマイクロレールバス2」の改良ご依頼をいただきました。完成車両とあって、とてもしっかりした素晴らしい作りです。


ご依頼内容は照明搭載と、スペア動力としてクラフト動力をひとつお持ちになりたいとのこと。。。

まずは動力部から。

はたしてクラフト動力が車体に無加工で、コンパチ対応できるのかどうか。。。現品確認したところ問題なさそうでした。こちらがオリジナル動力、とても綺麗な作りです。


オリジナルのホイルベースに合わせて選択したのは弊社動力ユニットキットの「WB16-9.0A」。但し、このままではボディに付けられないので、写真の左下の専用のベース枠(ダミー軸受け付)を制作して動力ユニットと合体させることにしました。


オリジナルに対して、車輪径が小さくなったことで少し車高が低くなります。動力単体自重は、オリジナル約32.9gに対してクラフト動力約5.8g、ずっしりしたオリジナルの重量感こそなくなりますが、秒針並みの低速性能はしっかり保持しています。


ビス4本で入れ替えが完了できました。


これは意識していなかったのですが、動力が低床になったため、室内が見通せるようになりました。フィギュアの搭載もできそうです。


続いて照明です。

前照灯にはエッジのきいた金属リングが、尾灯には赤いプラレンズが、それぞれ別パーツではめ込まれていました。前者は中心に穴を開け、裏側からLEDをマウントし表側にクリア樹脂を肉盛して仕上げます。後者はプラレンズを取り外し、LEDそのものを削って入れ替えることに。オリジナルを汚さぬよう、純正然とした仕上げをめざして慎重に作業を行ないました。

付け終わった写真です。室内から光モレがないように車体裏側はしっかり養生(マスク)しています。一見、施工したかどうかはわかりません。



めでたく点灯です(綺麗な写真じゃなくてすみません!)もちろんLEDの定格以上の電圧がかかっても切れず、逆転時にも点灯する回路を組んでいます。


一連の作業が終わったあとで、ふと思い立ち銀座軽便さんの「スーパーキャパシタ」を入れることにしました。室内で目立たないようにリード線を本体に接続した状態でマットブラックアウト。


スーパーキャパシタは、クラフト動力の上限電圧とほぼ同じであるため安心して使え、集電切れや照明のチラつき防止に高い効果があります。さらに減速停止する楽しい操作感もたまりません。

キャパシタを天井に取付けて今回のミッションは完了しました。


今回のような改良ご依頼はお客様とのご相談の上、様々に対応しております。お気軽にお問合せ下さい!

(後書き)
モデルワーゲンさんがある安曇野に負けず? こちら箱根仙石原も12月9日に初雪があり、3cmほど積もりました。写真は雨になって雪解け後のものです。


銀座軽便さんも新潟でしたし、模型好きはとくに寒い場所にいく傾向があるのでしょうか。。。

ふと、そんなことを感じた今宵でした。

このブログを書いている途中、換気のため掃き出しを開けると、すぐそこで猪がジャンプしているのが見えました(笑)